ちょーどいい。

夫婦二人暮らし。丁度良い暮らしをさがしていく毎日。

突然とやってくるもの

いつもの穏やかな日常の中
いつかやってくるとはおぼろげに気づいていて
でもそれは今ではないと
根拠のない自信とともに
漠然と信じていた

母の入院

結婚し
実家へと戻る機会も減り
母の時間の経過は
私と同じだけ経過しているにも関わらず
以前会ったその時で
止まっているような気がしていて

元気なままのその姿で
また次も会えると信じていたのだ

幸いにして
今回は命に別状はなく
2週間程の入院で済みそうだが
見舞いに行った病院で
管が繋がれ
かすれた声で
弱く笑いながら話をする母の姿は
以前会った時のその姿ではなく
随分と時の流れを感じさせた

私が歳をとるように
母もまた
歳を重ねる

誰にでも平等に
時間は過ぎ
誰にでも平等に
命の終わりはやってくる

当たり前のことを
改めて実感した

普通に考えれば
子より親の方が先にこの世を旅立つ

死んでいくことがすべて不幸だとは思わないが
死していくものが安らかにこの世を旅立てるように
遺されるものたちが深く悲しまないように
私ができることを私の家族のためにしていこう

たとえ何をしたとしても
後悔はするかもしれないけれど